阪急うめだ本店は、高級ブランドのドレス売り場「ザ ディー ギャラリー(THE D GALLERY)」を5階特選フロアに6月29日オープンした。2016年に開いたロングドレス主体の売り場「ドレスギャラリー」を移転し、名称もコンセプトも刷新した。コンテンポラリーなドレスを強化するとともに、新たにジュエリーのほか、パーティーのための酒やスイーツ、生花なども用意する。社交シーンをトータルプロデュースすることで、30〜40代の新しい富裕層を呼ぶ。ドレス1着あたりの中心価格は30万〜100万円超。
売り場面積は併設のサロンを含めて165平方メートル。取り扱いブランドは「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」「アーデム(ERDEM)」「エスカーダ(ESCADA)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「トム フォード(TOM FORD)」など。カジュアルなパーティーにも対応するよう、ジャケットやパンツもそろえる。7月26日まで「トモコイズミ(TOMO KOIZUMI)」のドレスを正面に並べてオーダー会を実施する。期間中にはデザイナー小泉智貴氏が訪れて接客にあたる受注会を開く。
ラグジュアリー商品部マーチャンダイザーの溝口弘平氏は「増えている新しい世代の富裕層のお客さまの期待に応える空間を目指した」と話す。
移転前のドレスギャラリーに比べて売り場に置くブランドや商品の点数は絞り込み、接客するスペースを広く取った。予約した顧客の好みに応じて、同じフロアの高級ブランドからドレスを取り寄せ、売り場の品ぞろえを変えることもできる。売り場内に仕切りを設け、プライベートな空間も確保することも可能だ。奥にあるサロンはゆったりとしたソファーでくつろぎながら、接客を受けたり、採寸や試着ができる。オンラインで海外の人気ブランドの本社とつなぎ、デザイナー本人から商品説明を受けるサービスも実施する。