ユニクロのグローバルブランドアンバサダーで、プロ車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾選手が、6月末から英ウィンブルドンで開催されていたテニスの四大大会、全英オープンの車いすテニス男子シングルス、ダブルスの両方で優勝した。これにより国枝選手は、四大大会制覇とパラリンピック金メダルを意味する「生涯ゴールデンスラム」を達成。ユニクロを運営するファーストリテイリングと同社の柳井正会長兼社長は、特別報奨金として2000万円を国枝選手に贈ると発表した。
「生涯ゴールデンスラム」達成は男子車いすテニス史上初という。全英オープンのシングルス優勝は国枝選手にとって初。同選手が四大大会のシングルスを制するのは今回で通算28回目、ダブルスは22回目。
「四大大会のシングルスで唯一優勝したことがなかった全英オープンでの優勝は、自分にとっての悲願であり、今後の自身のキャリアにとっても大きな意味がある」「コート内外でサポートしてくれるユニクロに感謝する」と国枝選手はコメント。柳井会長は「国枝選手はユニクロと共に世界一を目指すパートナー。卓越した能力と強い精神力を兼ね備えたアスリートが、ユニクロのアンバサダーであることを大変光栄に思う」と発表している。
全英オープン期間中の7月3日には、国枝選手と同じくユニクロのアンバサダーを務めるゴードン・リード(Gordon Reid)選手の両名が、国際テニス連盟が主催し、ユニクロが協賛する車いすテニスのクリニックに登場。9〜19歳の21人に、車いすテニスの実技や心構えを指導した。ユニクロが進める、スポーツを通じた次世代育成・社会貢献活動の一環。