「バーバリー(BURBERRY)」は7月8日、香港のカントンロード旗艦店を閉鎖したことを明らかにした。なお、2021年末には同じく香港のコーズウェイベイにあった主要店を閉鎖している。
カントンロード旗艦店は11年にオープンし、広さは約510平方メートル。現地メディアによれば、同店の賃貸料は月額650万香港ドル(約1億1000万円)、コーズウェイベイ店は同880万香港ドル(約1億5000万円)程度だという。いずれも高級ブランド店や百貨店が立ち並ぶ世界でも有数のショッピングエリアにあったが、コロナ禍の影響で中国人観光客が激減したため苦戦していた。今回の閉店により、「バーバリー」の香港での売り場は百貨店やアウトレットを含めて10カ所となっている。
一方で、中国本土での事業は今後も拡大するという。20年7月には、リアルとデジタルの世界を融合させたブランド初の“ソーシャルリテールストア”を中国・深圳市内のショッピングモール深圳湾MIXCにオープンした。ジュリー・ブラウン(Julie Brown)=バーバリー最高執行責任者兼最高財務責任者は、「中国本土での売り上げがV字回復することを見込み、在庫をそろえるなど準備を進めている」と語った。