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アン・ドゥムルメステールがブランド売却、現在の仕事、変わらないモノづくりを語る

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 ファッション・デザイナーだったアン・ドゥムルメステール(Ann Demeulemeester)は先月、フィレンツェで開かれたピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)で自身の回顧展を開催した。米「WWD」は、2013年に自身の名前を冠したブランドを後にした彼女にインタビューした。

 「私はいつも、感情の赴くままに仕事をしてきました。壮大な計画なんて、立案したことありません」。回顧展の開催について、アンはこう話し始めた。

 回顧展のために選んだのは、「友人のような洋服」という。「大好きな友人がいるのと同じように、思い入れのある洋服がたくさんありました。その中からいつも通り、感情の赴くままに洋服を選び、着せ付け、撮影しました。写真は、とても美しかった。だから私はもう一度、自分の洋服を体感してみたくなったんです」と回顧展の意図を話す。

 30年に及んだキャリアの中で作った無数の洋服に囲まれたのは、「多くの友人に再開するかのような、貴重な経験でした。『何着の洋服を作ってきたんだろう?』と過去を振り返ることはなかったから、一堂に会した洋服は圧巻でした。そして30年もの間、私のクリエイションには常に私の感受性が色濃く影響していたことに改めて気づいたんです。それは私の世界を形作り、まるで一本の鎖のように、途切れることのない歴史となっていました」と続ける。

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