スニーカーにまつわる噂話のあれやこれやをアトモスの本明秀文CEOに聞く連載。ブームに暗雲が立ち込めながらも、好調を維持するアトモス。しかし不況の波は確実に押し寄せ、スニーカー業界だけでなく、日本全体を飲み込もうとしている。わらにもすがる気持ちで流行に便乗しても、タイミングを見誤れば、ただただ自分たちの首を絞めることになる。正しい道を見極める方法は、常に学びを怠らないこと。バイブスも大事だけど、世の中の知見を得よう。(この記事はWWDジャパン2022年7月11日号からの抜粋です)
本明秀文CEO(以下、本明):いろんなメーカーやブランドがむやみやたらとゴルフ市場に参入したせいで、すでに飽和状態らしい。少し前までクラブのシャフトが足りなかったのに、今は逆に余りまくっているって。コースに出るってなると1日潰れるし、車も必要だから、ある程度お金を持っていないとできない。そうするとふるいにかけられるから、本当にそんなにゴルフ人口っているの?と思うよね。はやっているんだとは思うけど。
――頭打ちですかね。毎日できないんで、ウエアも2〜3着あれば十分でしょうし。
本明:毎朝歩いているから分かるんだけど、ゴルフに行く人は、大体5時頃に誰かの車にピックアップしてもらっているわけ。1年ぐらい前は確かにそういう人が多かったんだけど、コロナが明けてから減ってきた。元からゴルフブランドをやっているところや早めに参入したところは伸びたかもしれないけど、この過当競争に参戦して果たして戦っていけるのかな?
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