「ディオール(DIOR)」は、2023年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。今季は、創業者クリスチャン・ディオール(Christian Dior)と、イギリス人画家ダンカン・グラント(Duncan Grant)のクリエイティビティに大きな影響を与えた庭園と住まいに焦点を当て、ガーデニングやハイキングの要素をテーラリングと融合させた。会場装飾に使用した本物の花々を展示会場にも設置し、アクセサリーを華やかに見せた。今シーズンはアウトドアブランド「ミステリーランチ(MYSTERY RANCH)」と協業し、レスキュー 用具から着想した“サドル”バッグやベルトバッグを制作。バックパックと“ダービー”シューズには、ビーズと花の刺しゅうを施したはっ水性のあるカバーを付けて、悪天候から上質なレザーを保護する。リサイクルラバーを用いた“カナージュ(Cannage)”サンダルと、2つのパーツをつなぎ合わせたブーツは、街ではもちろん実際のハイキングにも使えるデザインに仕上げている。3Dプリントで制作した“バーゴラ”ガーデニングハットには、ムッシュ・ディオールの庭園にあったパーゴラの格子細工の要素を取り込んだという。