大手アパレルのTSIホールディングスは、アパレル生産プラットフォームを展開するシタテルに出資する。第三者割当増資を引き受け、株式総数の5.2%を取得する。取得額は非公開。TSIは、山形県米沢市と宮崎県都城に自社工場を所有しており、シタテルと組むことで、国内生産の強化と生産効率の向上を目指す。特にIoT化を進める米沢工場ではシタテルと組んで、工場直結型のファクトリーブランドの立ち上げも検討する。
シタテルは、アパレルと縫製工場をつなぐクラウド型の「シタテルクラウド」を展開するスタートアップ企業。同サービスには約1700社の縫製工場・生地メーカーなどと、約2万2700社のブランドや企業が登録している。これまでには繊維・アパレル関連では繊維商社のヤギや日鉄物産(現MNインターファッション)や官民ファンドのクールジャパン機構なども出資している。
TSIとシタテルの両社は今後、工場直結型のファクトリーブランドの立ち上げや、中小規模のD2Cブランドのクラウド支援、受注生産型の新規ビジネス・ブランドの立ち上げなどに取り組む考え。