ファッション

縫製のヴァレイが「ケモノジャパン」と協業 デザイナー支援事業を活用

 アパレル縫製のヴァレイ(奈良県上牧町、谷英希社長)は、アパレルブランド「ケモノジャパン」との共同運営でファーストコレクションの受注受付を6月24日から始めた。同社が手がけるデザイナー支援のプラットフォーム「新(アラタシ)」を活用し、デザインから生産、販売までサポートする。ルックモデルには「水曜日のカンパネラ」2代目ボーカリストの詩羽と、アイドルグループ「ヤなことそっとミュート」の間宮まにを起用する。

 「ケモノジャパン」はデザイナーのI.P.Uのブランドで2015年にデビュー。バンクーバー、パリでショーやインスタレーションを開催するなど、日本の要素を取り入れたアバンギャルドなスタイルが国内外から高い支持を得ている。

 一方、「アラタシ」は若く才能のあるブランドを発掘し、同社のリソースと生産背景を使って、生産から販売、配送までを一気通貫で支援するサービス。今回の共同運営について谷社長はこう語る。

 「17年ごろから加工を請け負ってきたが、非常に独創的なデザインで、デザイナーの才能を高く評価していた。ケモノジャパンに対して、当社の生産リソースを提供することによって、ブランドの価値をより最大化することができるのではないかと考え、今回の共同運営に至った」

 ファーストコレクションとなる今シーズンのテーマは、「未来に向けたバーチャル空間と機能性。少し先の未来に続く物語。」。少し先の未来をイメージしたデザインで、生地の機能性やカッティングに徹底的にこだわった。無重力のような着心地の良さと立体的なシルエットが特徴だ。

 ルックモデルに起用した「水曜日のカンパネラ」の主演・歌唱担当の詩羽は、芸術系の大学でデザインの勉強をしながらモデルも務める。女性アイドルグループ・ヤなことそっとミュートのメンバーである間宮まにも、アイドルとして音楽活動をしながら神秘的なルックスが人気。ふたりの同時キャスティングにより、ケモノジャパンらしい世界観と個性あふれるルックス、ブランドの力強さを引き立てるスタイリングが実現した。

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