デンマーク発インテリアブランド「フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)」は、1872年に創業した。家具職人のフリッツ・ハンセンが25歳で起業し、78年にバックレストに成形合板を使った初期のオフィスチェアをデザイン。このチェアが「フリッツ・ハンセン」を代表する北欧名作チェア誕生の布石になった。アイコニックな名作チェアは縁遠いと思われがちだが、実は身近な存在。洋服1枚を買う感覚で気軽に選べ、 モデルやカラーもバリエーション豊富。生活空間を豊かに彩る「フリッツ・ハンセン」の名作椅子の魅力を紹介する。 また、周年を記念し、デンマークデザインの巨匠であるアルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)やポール・ケアホルム(Poul Kjaerholm)がデザインした復刻版が登場する。
世界中で愛される
名作チェアの数々
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「フリッツ・ハンセン」のベーシックチェアは世界中の美術館をはじめとする公共の場をはじめ、各家庭やオフィスなどでも愛されている。その中からブランドを象徴するチェアを紹介する。デンマークデザインの巨匠であるアルネ・ヤコブセンが手掛けたものをはじめ、さまざまなシーンで活躍するチェアばかり。価格も手に届きやすいのが魅力だ。
アウトドア家具や
アクセサリーも充実
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フリッツ・ハンセンは2021年にアウトドア家具を手掛けるスカゲラックを傘下に収めた。「スカゲラック(SKAGERAK)」は1976年に誕生。40年以上にわたり高品質の素材を用いて代々使用し続けられるアウトドア家具を制作。米国の非営利団体であるB Labにより、環境や社会に配慮した公益性の高い企業の認証を受けている。「フリッツ・ハンセン」では、家具だけでなく、ベース、ミラー、スロー、クッションなどオリジナルのインテリアアクセサリーを販売。アニバーサリーイヤーの今年は、人気の“イケバナ”ベースにステンレスバージョンが加わると同時に、ヤコブセンがデザインしたテキスタイルを用いたクッションが登場する。
日本限定
「フラグメント デザイン」との
コラボチェア
アニバーサリーイヤーを記念した日本限定アイテムが登場する。藤原ヒロシが率いる「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」とコラボレーションし、ヤコブセンがデザインした“ドット”チェアのシートにヌバックレザーを使用し、コラボロゴのレーザー刻印が施されている。座面の裏にはシリアルナンバー入りの記念プレート付き。カラーはブラックとブラウンの2色で各150客限定だ。
ルーツに立ち戻りつつ
未来を見つめる
創業150周年を迎えた「フリッツ・ハンセン」。1世紀半にわたりデンマークを代表する企業として支持されている。ジョセフ・カイザー(Josef Kaiser) =フリッツ・ハンセン最高経営責任者(CEO)は、「家具業界で創業150周年を祝えるというのはまれなこと。それが可能なのは、創業時からデンマークデザインをベースに時代に合ったデザインを提供しているからだ」と語る。同ブランドの全ての製品はミニマルな美しさを持ち、長く使えるもので、心地よい空間づくりに役立っている。「150周年はルーツに立ち戻りつつ、未来を見据えるいい機会だ。アーカイブから、モダンにアップデートしたヤコブセンとケアホルムの作品を発売する。また、世界中で記念イベントを予定している」とカイザーCEO。今後の戦略については、「優れた製品はもちろん、ブランドの認知度アップをし、サステナビリティをリードする企業にする」と続ける。日本市場では、1960年代に販売をスタート。「デンマークデザインは、日本のライフスタイルに合っている。今後もブランドの魅力をBtoB、そして一般の消費者へ伝えていきたい」。
フリッツ・ハンセン トウキョウ
03-3400-3107