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渋谷の東急本店の再開発 地上36階ビルに商業、ホテル、賃貸レジデンス入る

 渋谷の東急百貨店本店の再開発の一部概要が発表された。ノルウェーの建築事務所スノヘッタ(Snøhetta)の設計による地上36階・地下4階のビルが建てられ、ラグジュアリーホテル「ザ・ハウス・コレクティブ」が日本に初進出する。計画されている商業施設やレジデンスの具体的な中身は未定。同店は2023年1月31日で営業を終了して建て替え工事に入り、新しいビルは27年度に竣工する。

 東急、LVMH系のLキャタルトン、東急百貨店の3社による再開発プロジェクトで、「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」との名称も発表された。ニュースリリースでは「洗練されたライフスタイルを提案するリテール、ワールドクラスのスモールラグジュアリーホテル、ハイクオリティな都市型居住を実現する賃貸レジデンスを有し、隣接するBunkamuraとのアート&カルチャーにおける融合により、渋谷の新しいランドマーク」を目指すとしている。

 1967年に開業した東急百貨店本店は、都内屈指の高級住宅地である松涛、南平台、代々木上原などが足元商圏にあり、富裕層の支持が高い百貨店として知られる。またコンサートや演劇のBunkamuraなど文化施設も併設されている。再開発もそうした背景を継承し、コンセプトを「Tokyo’s Urban Retreat」と設定した。低層部が商業および文化施設、中層部がラグジュアリーホテル「ザ・ハウス・コレクティブ」、中層部から上層部にかけての大部分が賃貸レジデンスになるもようだ。

 ビルを設計するスノヘッタは、コンセプチュアルな空間デザインで知られる建築事務所。最近では、パリの新聞社「ル・モンド新社屋」、ノルウェーの水中レストラン「Under」、ニューヨーク・タイムズスクエアのパブリックスペースのリデザインが話題になった。

 唯一、具体的に発表されたラグジュアリーホテル「ザ・ハウス・コレクティブ」は、香港、中国、米国で宿泊施設を運営するスワイヤー・ホテルズのブランド。北京、香港、成都、上海で展開されている。

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