ゴールドウインは、初のリセールレーベル「グリーン・バトン(GREEN BATON)」を始動させる。着られなくなったゴールドウイン製品を回収・リペアし、再び製品として販売するものだ。まずは「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」と「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」の2ブランドを対象に、子どもの成長によりサイズアウトしたキッズウエアの回収を進め、全国15の両ブランド直営店で実施する。
同レーベルは回収、修理、販売の3ステップで運営する。不要になったウエアを店舗で回収し、提供者にはゴールドウイン直営店で使えるクーポンを配布。回収したウエアの状態をチェックし、必要に応じてクリーニングやリペア、アップサイクルを実施して、再び販売する。状態のいい製品は、可能な限りもとの状態を生かし、汚れや破れのある箇所をワッペンや当て布などで補修する。また複数の製品からパーツを寄せ集めて再利用したアップサイクルの製品も用意する。リペアした製品には“バトン”をイメージしたグリーンのネームをつける。
同事業を考案した畑野健一「ザ・ノース・フェイス」事業1部エキスパートは、「5年間キッズアパレルの企画に携わるほか、私生活でも甥や姪と関わる中で、サイズアウトして着られなくなるキッズウエアの多さを課題に感じていた。新しい価値を加えて、次に手に取るお客様が気持ちよく使えるアイテムを提案するとともに、結果として地球環境の保護に繋がってほしいと、『グリーン・バトン』を企画した」と語る。