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【9月23日まで無料公開】洗濯が海洋プラスチックごみ問題に起因 流出を防ぐには?【海の危機、私たちはどう動く?】

 洗濯が海洋プラスチックごみ問題に起因していることをご存じだろうか。合成繊維を洗濯すると、そのたびにマイクロファイバー(繊維ごみ)が流れ出ており、いったん流出したプラスチックの回収はほぼ不可能だ。また、芳香剤入りの洗濯用合成洗剤や柔軟剤には、小さなプラスチック製のカプセルに香り成分を入れたものが配合されていることもあるという。私たちは取り除く方法も知らないまま、毎日マイクロプラスチックを海に放っていると言える。

 ここではマイクロファイバーについての理解を深めたい。2018年の国連環境計画(UNEP)の報告によると、洗濯によるマイクロファイバーはプラスチックごみ総計(15年ベース)の3.2%(26万トン)、マイクロプラスチックの流出量の8.7%を占めるという。

 マイクロファイバー流出を防ぐには、糸くずフィルターと洗濯バッグが有効的だ。日本で市販されている洗濯機の多くは糸くずフィルターが付いており、洗濯後に繊維くずが貯まりある程度は防ぐことができる。フィルターをもすり抜けるマイクロファイバーには、洗濯バッグが有効的で、現在最も効果があるものの一つが“グッピーフレンド ウォッシング・バッグ(以下、グッピー)”だろう。“グッピー”はマイクロファイバーの脱落を元から防ぐように設計されており、滑らかな表面の素材とその構造により、洗濯中に切れるマイクロファイバーは少なくなる。これにより、衣類は保護され毛玉は避けられ、繊維の脱落は少なくなる。フラウンホーファー研究機構(UMSICHT)の一連のテストによると、合成繊維の衣服では“グッピー”なしで洗濯した場合と比較して、繊維の脱落が平均86%少なくなる結果が出たという。

 “グッピー”はパタゴニアの投資部門ティンシェット・ベンチャーズの投資を受け独ラングブレットが開発。17年に発売し、現在50カ国以上で販売されている。ラングブレットはマイクロプラスチック問題に対する社会の認知度を高めるため、ストップ マイクロ ウエイストを設立し、子どもたちに向けた教育活動も行っている。


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2022年9月30日(金)開講

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 また、受講者だけが参加できるオンライン・コミュニティーでは、「WWDJAPAN」が取り上げるサステナビリティに関する最新ニュースや知っておくべき注目記事をチェックでき、更に講義内容をより深く理解するための情報を「WWDJAPAN」編集部が届ける、まさに“サステナ漬け”の3カ月となる。
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