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香料最大手ジボダン、2022年上半期は増収減益 今年後半に値上げ実施

 世界最大の香料メーカーであるジボダン(GIVAUDAN)は、2022年度上半期(1〜6月)決算は、売上高が前年同期比8.3%増(為替、買収、売却等の要因を除外した実質では6.2%増)の36億5000万スイスフラン(約5183億円)、営業利益は同2.9%増の6億3100万スイスフラン(約896億円)、純利益が同8.4%減の4億4000万スイスフラン(約624億円)の増収減益だった。減益の要因は、原材料費の高騰やサプライチェーンの混乱など。同グループは年内に値上げを予定している。

 事業部別では、フレグランス&ビューティ事業の売上高が同5.3%増の16億5000万スイスフラン(約2343億円)、食品やウェルビーイングに関する事業の売上高は同10.9%増の20億1000万スイスフラン(約2854億円)だった。フレグランス&ビューティ事業の中で、ファインフレグランス向けの原材料の売上高は実質値で同17.9%増、コンシューマー製品向けは同0.4%増、アクティブビューティ向けは同8%増。ファインフレグランスの取引量増加などが成長のけん引力となり、新規事業も高い水準で推移した。香料原料の需要は引き続き堅調という。

 同グループは、「ポートフォリオの拡大」「顧客層の拡大」「重点市場の強化」の3つの成長戦略を推進する。2025年までに売上高の平均成長率4~5%、フリーキャッシュフロー比率12%以上を目指す。

 同社のジル・アンドリエ(Gilles Andrier)CEOは、「厳しい環境にもかかわらず、22年上半期は堅調な業績を上げることができた。原料費の上昇を補うため、お客さまの協力のもと価格改定を進める」とコメントしている。

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