百貨店からショッピングセンター、個店、ECまで、さまざまなショップを覆面調査員がリポートする連載「ミステリーショッパーが行く!」。今回は2006年に開業した神奈川・川崎の商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」を調査。野村不動産ビルディングと三井不動産の共同出資による施設で、地上5階建て、敷地面積約7万2000㎡に、約330店が入る。JR川崎駅西口から直結するアクセスの良さと充実した施設を備え、同エリアのランドマークになっている。(この記事はWWDジャパン2022年6月27日号からの抜粋です)
■今回の担当調査員
加賀美勉(56)
PROFILE:百貨店やコンサルティング会社を経て、現在は商業関連メーカーで販促プロモーションの開発にいそしむ。自称“プロの消費者”として百貨店をウオッチし続ける。革靴とワインを語り始めると止まらない
高瀬浩子(46)
PROFILE:百貨店でインポートブランドの販売、広報を経験後、インテリアパーツの輸入・販売代理店に勤務。出産を経験し、今は実務翻訳家として活動。買い物は、マッサージを超えた究極の癒し!と公言
調査日時:加賀美調査員 2022年6月16日(木)12:00〜 曇り 21℃、高瀬調査員 2022年6月18日(土)15:30〜 曇りのち晴れ 21.3℃
ILUUSTRATION:ERI KOJIMA
【環境・施設】
高瀬:改札を出てすぐに巨大な案内があり、迷うことなく到着。正面に人工芝の広場があり、それを囲むようにショップが並びます。開放感抜群で、路面店が集まったような雰囲気です。
加賀美:広場には子ども連れや大学生、サラリーマンと幅広い客がくつろいでいました。この広場が目印となり、自分がどこにいるか把握しながら回遊できるのも利点ですね。通路幅も広くてゆったりと買い物できるほか、あらゆる場所に椅子やソファが置かれていて、休憩にも困りません。
高瀬:最上階には無料のキッズスペースもありました。トイレのデザインが凝っているのもうれしいです。
加賀美:2006年オープンのため一部で老朽化は見られたものの、全体的に手入れが行き届いていてきれいな施設。レストランが並ぶ1階のトイレは、洗面台に飛び散った水が気になりました。利用頻度が高い場所はこまめな清掃が入るとうれしいです。
【MD】
高瀬:1階がフード、2〜3階がファッション、4階がレストラン、5階がシネマの構成。ファッションは「ビームス」「アーバン リサーチ」「ザラ」「ミラ オーウェン」「ジェラート ピケ」など、定番のショップとブランドがそろいます。
加賀美:大型SCとしては高感度なラインアップですね。一方で、独自性のある店が欲しいのも正直なところです。
高瀬:たしかに。デザイナーズブランドを買える店が増えたら面白いかもしれません。
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