ファッション

「イージー シーズン3」2016-17年秋冬ニューヨーク・コレクション

REPORT

カニエ・ウエストがニューヨーク・ファッション・ウイーク初日の11日、マディソン スクエア ガーデンで「イージー シーズン スリー(YEEZY SEASON 3)」コレクションと新作アルバムを披露した。カニエが「これは通常のイベントではない」と語ったように、ファッションショーと新作アルバムの視聴会、さらにはコンテンポラリーアートの鑑賞会をドッキングしたイレギュラーなもので、ジャーナリストやバイヤーだけではなく、一般客を招いた大掛かりなイベントになった。

16時スタートのプレゼンテーションのドアオープンは1時間前の15時。会場に入ると舞台中央にはベールに包まれた大きな装置があり、ベールはゆらゆらとゆれている。アリーナ外には、フーディーやニット帽などのカニエグッズが販売され、長蛇の列ができている。

これから何が起こるか知らされていない招待客はビール片手にその時を待った。定刻を過ぎ会場がザワつく中、カニエが登場し、巨大装置のベールは脱がされた。現れたのは、直立不動のモデルと約1000人のパフォーマーたちで、さまざまな人種で構成されている。パフォーマーはコンテンポラリーアーティストのヴァネッサ・ビークロフト(Vanessa Beecroft)とのコラボレーションによるものだ。

パフォーマーが取り囲む舞台上には、カニエ・ウエストのシグニチャーラインと、アディダスのクッショニングテクノロジー「BOOST(ブースト)」フォームを用いた“YEEZY BOOST 350”の最新モデルと新作の「YEEZY 1050 BOOT」を着用したモデルたち。近未来的な印象のボディースーツをベースに、オーバーサイズのモッズコートやボンバージャケット、フーディなどを合わせたミリタリー×スポーティなスタイルが並ぶ。ボディースーツとファーコートを合わせたスタイルを着るのはナオミ・キャンベルだ。天井から吊り下がった巨大スクリーンを巧みに用いた演出で、会場を沸かせた。

およそ1時間半にわたったイベントが終了したのは17時45分。ファション・システムが見直される今日、新しいファッションショーの形を提案するイベントとなった。

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