専門店チェーン、セレクトショップが2022年7月度売上高速報を発表した。気温の上昇に伴い、夏物衣料がけん引する形で各社の業績は上向いている。
ユニクロの売上高(既存店ベース、以下同)は前年同月比6.4%増と、低調だった6月(前年同月比10.2%減)から盛り返した。新型コロナ感染拡大の影響は限定的で、「(客数の増減は)天候不順や気温に左右される部分が大きい」と同社広報。商品別では“エアリズムコットンTシャツ”や“感動パンツ”など夏物衣料が売れた一方、「すでに展開が始まった秋の新作も好調にすべり出している」という。しまむらは同16.7%増。婦人服ではトレンドのジレ、ブラウス、ワンピースなどに加え、帽子や冷感タオル、日傘やアームカバーなど猛暑対策の雑貨類もよく動いた。
アダストリアは同4.4%増。中旬には新型コロナの感染急拡大や天候悪化で客数が落ち込んだものの、下旬には回復した。「感染拡大に対する、お客さまのマイナスのリアクションは地方では顕著だが、都心部ではそれほど大きくない」(同社広報)。店頭では夏用の機能性素材のパンツやワンピース、サンダルなどが好調。「秋物の先行予約も前年同月を大きく上回っている」という。
ユナイテッドアローズは同5.7%増。既存店の客単価は22.2%増と大幅に伸びており、セールを抑制する一方、定価販売が前年同月を上回った」。商品別では半袖シャツ、ショートパンツ、カットソーなどが売れ筋だった。
良品計画は同12.7%減と、6月に引き続き前年実績を割り込んだ。衣服・雑貨が同10.7%減、生活雑貨が同15.8%減と大きく足を引っ張っている。