TSIは3日、8つのゴルフブランドのサステナブルな商品開発や社会貢献への取り組みを紹介する展示会を、関係者・メディア向けに東京・原宿で開いた。
出展ブランドは、「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」「ピージージー(PGG)」「マスター バニー エディション(MASTER BUNNY EDITION)」「ジャックバニー(JUCK BUNNY)」「ニューバランスゴルフ(NEW BALANCE GOLF)」「セントアンドリュース(ST ANDREWS)」に加えて、2020年にライセンス販売契約を結んだ米ゴルフクラブブランド「ピン(PING)」、婦人服の「ナチュラルビューティーベーシック(NATURAL BEAUTY BASIC)」から派生してこの春スタートした「エヌビービー ウィークエンド(NBB WEEKEND)」。
会場には、これらのブランドにおける環境配慮型素材を活用した商品などが並んだ。「エヌビービー ウィークエンド」や「セントアンドリュース」は、ペットボトル原料の機能素材“エコブルー”を使ったポロシャツやスカートなどを展示。「パーリーゲイツ」は納品袋を75%サトウキビ原料のものに切り替えているほか、主催するゴルフコンペでは収益の一部を植林活動に寄付している。そのほか、ゴルフブランドで先行導入し、全社での採用を見据える品質表示タグのデジタル化、下げ札やショッパーの再生紙化などの事例も紹介した。
足元ではゴルフブームを追い風に、「パーリーゲイツ」などが同社の収益の柱になっている。合同展示会開催の背景について岡田浩治TSIパーリーゲイツセクション長は、「業界に前向きな風が吹く中、国内のゴルフ文化を先導し、持続可能性なものにする担い手であるという自負を持つ。ゴルフはプレイフィールドのために森林を切り拓き、環境を破壊しているというイメージもある。ゴルフブランド一丸で環境配慮への地道な取り組みを続け、その成果を見せる場を設けるべきだと考えた」と語る。
合同展示会は今後も定期的な開催を予定する。併せて同社は、ゴルフブランド全体における再生素材を使用した商品の比率目標を定めた。2025年末をメドに、現在の4.8%から15%まで高める。