アメリカファッション協議会(Council of Fashion Designers of America以下、CFDA)と英国ファッション協議会(British Fashion Council以下、BFC)はそれぞれ、9月に開催する2023年春夏シーズンのニューヨーク・ファッション・ウイーク(以下、NYコレ)とロンドン・ファッション・ウイーク(以下、ロンドンコレ)の暫定スケジュールを発表した。リアルショーが1時間刻みで行われるようなスケジュールで、完全復活を印象付ける。
9月9〜14日に行われるNYコレは、現時点で109ブランドが参加を表明。「トム フォード(TOM FORD)」や「マイケル コース(MICHAEL KORS)」「コーチ(COACH)」をはじめ、「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」「ピーター ドゥ(PETER DO)」「ジェイソン ウー(JASON WU)」「アルチュザラ(ALTUZARRA)」「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」「ブランドン マックスウェル(BRANDON MAXWELL)」「トリー バーチ(TORY BURCH)」などが名を連ねる。今季は、「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「エリア(AREA)」「プーマ(PUMA)」がスケジュールに復帰。若手支援プログラム「CFDA/VOGUEファッション基金(CFDA/VOGUE FASHION FUND)」のファイナリストもスケジュールに加わる。海外勢では、イタリアから「マルニ(MARNI)」と「フェンディ(FENDI)」が参加。前者は23年春夏コレクションを披露し、後者はアイコンバッグ”バゲット”の25周年を祝う。また、H&M傘下でロンドンを拠点にする「コス(COS)」もショーを開く予定だ。
一方、9月16〜20日に開催されるロンドンコレには、「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」や「アーデム(ERDEM)」「トーガ(TOGA)」「モリー ゴダード(MOLLY GODDARD)」から、「LVMHプライズ(LVMH PRIZE)」で優勝した「エス・エス・デイリー(S.S.DALEY)」や「ネンシ ドジャカ(NENSI DOJAKA)」といった注目の若手まで、110ブランドがラインアップ。そのうち約70組がリアルショーやプレゼンテーションを開き、夜にはパーティーなどのイベントも数多く計画されている。また、「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」はロンドンで初めてリアルショーを16日に開催予定。ファッション・ウイーク外に発表を行なっていた「バーバリー(BURBERRY)」と、コロナ禍になってから写真など独自の方法で発表し、直近のメンズはミラノで披露した「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」も、17日夜にショーを開く。今季は世界的に知名度のあるブランドが序盤に発表を行うため、序盤から盛り上がりそうだ。