ファッション通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」が「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」をローンチして1周年を迎えた。スタート時の500ブランドの取り扱いから600ブランド以上に拡大し、初年度の予算も達成。肌色計測ツール「ゾゾグラス(ZOZOGLASS)」の配布やバーチャルでメイクアイテムを試せる「ARメイク」のローンチで着実に新客を増やしている。そんな「ゾゾコスメ」の1〜6月の商況について、ZOZOの平井勝ブランド営業本部 ブランド営業一部 ディレクターと豊田慶EC推進本部 カテゴリ推進部 コスメブロック ブロック長に話を聞いた。
WWD:2022年上半期の商況は?
平井:「ゾゾタウン」全体のトラフィックも増えたこともあり、「ゾゾコスメ」も年明けからいいスタートを切れた。1月中旬〜2月下旬はバレンタインのギフト需要で売り上げがさらに加速し、3月は「ゾゾコスメ」1周年記念施策として人気ブランドのコスメアイテムをセットにした「ZOZOスペシャルセット」を用意。「ブランドスペシャルセット」の販売に加え、「ゾゾコスメ」での買い物を楽しむキャンペーンなどを行い、初年度の予算を達成できた。外出規制が無くなり外に出る機会が増えるとECの売り上げが苦戦するという傾向もあるが、コスメに関してはブランドとの取り組みなど対策がきちんとできており、3年ぶりに行動制限がなくなった5月の大型連休も売り上げが落ち込まなかった。初年度の商品取扱高は57億円で、2年目は100億円にまで拡大する計画だ。
WWD:好調だったカテゴリーは?
豊田:「ゾゾコスメ」の強みはメイクアップカテゴリーの売り上げが高いこと。そしてメイクアップの好調を後押しした要因の一つが、バーチャルでメイクアップアイテムを試せる新機能「ARメイク」のローンチだ。ARとAI技術により、「ゾゾコスメ」 で取り扱っている21ブランド677アイテムを「ゾゾタウン」アプリ上で自由に試すことができる。4月5日にサービスを開始したが、ECでメイクアイテムを購入する際のハードルになっていた質感やカラーがイメージしやすく、かつ自宅で気軽に試せる点がユーザーにうまくはまった。今はアイシャドウとリップのみの展開だが、今後は他カテゴリーも追加する予定。また、使用できるブランド数も広げていく。
WWD:メイクで特に好調だったブランドやアイテムは?
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