ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、コロナ禍で好調な香りアイテムがパーソナル化している話。(この記事はWWDジャパン2022年8月8・15日合併号からの抜粋です)
【賢者が選んだ注目ニュース】
パーソナライズフレグランス「ラブ パスポート ミラ」が登場 自分に合う香りが毎月届く
オルビスがパーソナライズ香水ブランドを運営するセントピアと業務提携 新ブランドを今秋立ち上げ
コロナ禍のライフスタイルにおいて、香りの楽しみ方がよりパーソナルになってきている。オーガニック・ナチュラルコスメの普及に伴い、香りによるストレスケアの知識が広まったことで、生活の中で香りを楽しむ習慣が一般化した。さらにルームフレグランスやファブリックケアなど手軽に買える香りのアイテムが充実し、他人から「モテる」よりも「自分のために香りをまとう」という意識が若年層にも育ってきた。
フィッツ×スパーティーが生んだ「香りのコーディネーター」
「ラブ パスポート ミラ(以下、ミラ)」を販売するフィッツコーポレーションは、これまでドラッグストア・バラエティーショップを中心に、若年層向けのカジュアルなフレグランスを提供してきた。近年ではルームフレグランスなどライフスタイルアイテムにも取り扱いカテゴリーを増やしている。
一方、スパーティーはパーソナライズヘアケア「メデュラ」をはじめ、パーソナライズスキンケア「ホタル パーソナライズド」、パーソナライズボディメイク「ウェイトレス」の3ブランドを主軸に展開。OEM大手のサティス製薬と資本提携を実施したのち、丸井グループやアイウエア「JINS」を展開するジンズホールディングスなどを引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施。さらにこの5月にはロレアルグループのベンチャーキャピタルファンド「BOLD」からも投資を受けた。表参道・有楽町・大阪に直営店を持つなどリアルな接点づくりにも取り組み、パーソナライズ市場の先駆者的存在となっている。
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