劇場やミュージアムを抱え、全館のあちこちでイベントやポップアップを連打。ファッションやビューティだけでなく、カテゴリーの垣根を越えて、さまざまなカルチャーに出合えるのが、渋谷パルコだ。独自でコンテンツを作りSNSで発信するほか、越境ライブコマースも実施。初のGW商戦は大きな手応えを得たようだ。3月から現職を務める塩山将人パルコ渋谷店店長に上半期の商況について聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2022年8月29日号付録ビジネスリポートの先行公開です)
WWD:2022年上半期を振り返ると?
塩山:1〜6月で全月前年をクリアしているが、3〜6月は累計で前年同期比50%増だった。GWが特に盛り上がった。19年11月に開業して、すぐにコロナ禍に入り、初めてGWに店を開けたが、ゲームやキャラクター、マンガ等のコンテンツを集積したデジタル✕サブカルチャーのフロア6階に地方からのお客さまも押し寄せ、入場列が夕方4時過ぎまで続くほど。渋谷パルコはタレントが買い物に来ることが多く、“聖地化”していることもあって、感度の高いお客さまの大人買いが多いのが特徴。シャワー効果も大きく、下層階のブランドと買い回りする人も少なくない。コア層とマス層が混ざり合ったときに、いい化学反応が起きるなと思った。次の山となる夏休みに向けての課題も見えた。
WWD:ファッションで特に好調だったショップは?
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