渋谷を象徴するファッションビルとして、SNSを中心とした若者の購買行動に積極的にアプローチするのが渋谷109だ。4月には、館にSNSチームを新設。より売り場に沿ったプロモーション企画やSNS運用で、Z世代のニーズをつかむ。渋谷109の購買のキーワードとなっている「体験からの逆算で楽しむファッション」とは?SHIBUYA109エンタテイメントの丸山康太SHIBUYA109渋谷店総支配人に聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2022年8月29日号付録ビジネスリポートの先行公開です)
WWD:2022年上半期を振り返ると?
丸山:1~3月前半は、第6波の影響が非常に大きく、売り上げも入館者数も厳しかった。感染者数が落ち着いてきた3月中旬からは、春休み期間で館全体が盛り上がり、各店舗でさまざまな打ち出しもできた。4月末のGWからは2年ぶりに通常営業を再開するなど、徐々に回復してきた。22年1~6月の入館者数は、前年同期比で65%増だったが、19年比でいうと30%減。売り上げも前年同期比で51%増と伸びてはいるが、19年比では32%減だ。ただ、19年は館の40周年や改元に伴う10連休などがあり、過去最高の入館者数を達成した年との比較になるため、他社よりも数値が低めに出ているかもしれない。
WWD:この結果をどう見る?
丸山:都心部でコロナの感染者数が増えると、ニュースでは渋谷の街が取り上げられる。そういった中で渋谷109は苦戦はしつつも健闘したと捉えている。予算も取れている。
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