「フェイラー(FEILER)」といえば、ドイツの伝統工芸織物シュニール織りの雑貨ブランド。以前は“おばあちゃんのブランド”というイメージが強かったですが、近年は若い世代に人気のセレクトショップやブランドとのコラボレーションも多く、新しいイメージを打ち出しています。先日、東京メトロ・表参道駅構内を歩いていたら、「フェイラー」が掲出しているチャーミングな広告に出合いました。100枚のハンカチをアートのように額装しており、かわいらしい動植物やケーキの柄に思わずほっこり。「フェイラー」はこの度日本上陸50周年を迎え、それに合わせたキャンペーンのようです。
節目の年に、「フェイラー」は「心はいつだって踊れる。」という新ブランドメッセージも発表しています。表参道駅の広告にも、その文言がしっかり入っていました。コロナ感染は再拡大し、社会全体が不安定だと感じるような事件やニュースが多い昨今ですが、そういう中でかわいいハンカチを見つけてほっこりした私の気持ちは、まさにハンカチ一つで人の心はいつだって踊れるんだ、と証明するかのよう。「ハンカチ一つで」という言い方は嫌な響きに聞こえるかもしれませんが、むしろ逆です。ハンカチという小さなもので人の心がちょっと変わるって、すごいことです。ファッションやビューティの企業が世の中に届けている価値の一つって、まさにこういう人の心への作用じゃないかと思います。
表参道駅の広告の掲出は21日まで。また、高島屋大阪店でも、今「フェイラー」は面白い広告キャンペーンを仕掛けているそう。コロナ禍以降、トイレの洗面台のエアドライヤーは使用禁止になっているケースが多いですが、それを逆手にとって、館内の全女性トイレに「フェイラー」のハンカチの可愛らしい色柄バリエーションや、ショップが館内にあることを伝える広告を掲出しているそうです。こちらは28日まで。