フィンランド発のオーガニックスキンケアブランド「へヌア(HENUA)」が8月23日に日本市場に初上陸する。肌に必要な成分のみを配合するシンプル処方でプレミアムなアイテムをそろえる(全5品、税込1万2200〜1万7600円)。自身の肌トラブルをきっかけに高品質の原料だけを使用しナチュラルでありながら結果をもたらす「へヌア」を立ち上げたアヌ・コフタマキ&イェンニ・トゥオミネン姉妹。製品開発を担当する妹のイェンニ・トゥオミネン「へヌア」創始者にブランド立ち上げの思いや今後の展望を聞いた。
WWDJAPAN(以下、WWD):このタイミングで日本展開をスタートする狙いは?
イェンニ・トゥオミネン「へヌア」創始者 製品開発ディレクター(以下、イェンニ):1年前に香港のスキンケアのプレミアムラインを得意とする企業とタッグを組み、香港市場に進出した。製品力と再生紙、木材、ガラスを使った北欧らしいデザインのパッケージが支持され、好調な滑り出しをきっている。日本では「マリメッコ(MARIMEKKO)」「イッタラ(IITTALA)」などが支持されフィンランドのシンプルだが豊かなライフスタイルが受け入れられている。プレミアムラインのオーガニックスキンケアブランドは希少であるため、日本市場に参入を決めた。
WWD:スタート時はクレンジングや化粧水など全5品を扱う。
イェンニ:「へヌア」は2018年にスタートし、魅力的な成分や原材料に巡り合えたときに製品開発するため多品種展開をしていない。一般的に化粧品は水が原料の大半を占めるが、「へヌア」では精製水を一切使わず、ビタミンやミネラル豊富な白樺樹液を使用する。フィラーもシリコーン、人工香料、染料も使わず、全ての製品は北欧で肌に良いとされている成分をベースに構成。フィンランド産のベリー類や植物エキスなど最高品質の天然成分、森のスーパーフードのパワーを生かし処方する。各製品は全製品がコスモスオーガニック認証とリーピングバニー認証を取得。自然由来成分は、98〜100%で、うちオーガニック成分が85〜98%。100%ヴィーガン処方でもある。
WWD:グローバル展開もブランド立ち上げ時から意識している。
イェンニ:フィンランドの市場規模は大きくないため海外市場をみすえた製品開発を行ってきた。日本を含めると18カ国で展開。売り上げシェアが高いのは香港で、次いでスイスとイタリアだ。各国でもオーガニックでラグジュアリーなスキンケアブランドは多くない。百貨店や化粧品のセレクトショップなどに販売網を広げている。売上高は創業時から右肩上がりで成長を遂げている。
WWD:日本ではエステネーション六本木店で8月23日〜、ギンザ シックスで8月24日〜ポップアップをオープンする。
イェンニ:公式ECサイトも立ち上げるほか、百貨店やセレクトショップなどで展開する。高品質で自然、シンプルだがよいものは日本に受け入れられると予測し、日本市場に期待を寄せている。PR業務のエキスパートであるキャンドルウィックが日本の代理店となって拡販に務めてくれているのも心強い。今後はアジア地域を拡大し、北米地域でもポジションを確立したい。