ビューティ

変化する美の価値観を知る60分 医師・教授・編集長による美容医療のトークイベント

 美容医療製品の開発や製造、販売を行うアラガン・ジャパン(ALLERGAN JAPAN K.K.)と「WWDJAPAN」はこのほど、美のD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)について語り合うトークイベント「美しさって何?——自分らしさと美容医療」をライブ配信した。ゲストに、古山登隆・医療法⼈社団喜美会⾃由が丘クリニック理事⻑(以下、古山医師)と、谷本奈穂・関西大学 総合情報学部教授(以下、谷本教授)を迎え、村上要「WWDJAPAN」編集長と共に、各自がそれぞれの視点で自分らしい美を自由に楽しむためのヒントや、美のあり方について語った。

 60分のトークイベントでは、昨今の美の多様化について登壇者が意見を交わし合った。 “自分を愛し、自分らしく生きよう”というメッセージが強まる現代において、美は社会と密接するテーマでもある。例えば、痩せすぎモデルの起用禁止や美容業界のジェンダーレス化なども一助となった“ありのままの自分を愛する”という多様性に関するムードの醸成、“ありのまま呪縛”といった多様性に関する偏った認識による矛盾など、内容は多岐にわたった。話題は美容医療に移り、現代の傾向について古山医師は、「美容医療というと外科手術のイメージが強いかもしれないが、最近はメスを使わない美容医療が主流になってきている」と分析した。その他、カミングアウトしにくい背景や美容医療がもたらす効果、承認品と未承認品の違いなど、さまざまなテーマについて話し合った。

 後半では、ライブ配信の視聴者からのコメントにも回答。「若い世代は男性のメイクに抵抗が少なく美の多様性が浸透しており、世代間のギャップを感じる。上の世代にどう伝えれば効果的か」という質問に対して、古山医師は「ビジネスのグローバル化によって、仕事内容はもちろん、外見への配慮も求められてきている。男性美容はエグゼクティブ層には確実に浸透してきている。外見への気配りはビジネス上のエチケット、という考えに徐々になっていくのではないか」とコメントした。谷本教授は、「個人が抵抗感を持つことも、持たないことも自由。ただ、メイクをしたりエステに行ったりする男性を『気持ち悪い』と排除するのはよくない。美容医療も美魔女もジェンダーレスに関しても、自分とは違う“他者”に対する寛容な心が重要。“他者を排除しない” “他者とインクルーシブに生きる”——その重要性を伝えていく以外にない」と回答した。

 ほかにも、医療・教育・メディアと異なる業界に身を置く登壇者3人による美のD&Iについて考える掛け合いは続き、配信は盛り上がった。

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