アシックスの2022年1〜6月連結決算は、売上高が前年同期比7.4%増の2250億円だった。同期間の売上高としては過去最高を達成した。主力のパフォーマンスランニングが同13.5%増の1232億円と好調に推移し、増収をけん引した。15日に会見した廣田康人社長は「スポーツニーズの継続だけでなく、各工場における生産も正常化し、全体の生産数はコロナ前を超過するまで回復している。物流の不確実性も続いているが、改善傾向にある」と語った。
営業利益は同20.1%減の191億円。為替の変動、デジタル領域の人件費増加、販売手数料増加などが響いた。米欧で物流費が想定以上に高騰したものの、チャネルミックスの良化とセールの抑制で粗利率は前年同期0.8ポイント低下の49.5%にとどめた。コロナ前の2019年と比べると2倍以上の増益で、期初の計画も達成した。純利益は同9.8%増の135億円。子会社の黒字化が営業利益の減益をカバーした。
1〜6月期の増収や今後の為替レートの見直しなどを踏まえて、2022年12月期の業績予想を上方修正する。売上高は4600億円(前回予想は4200億円)、営業利益は270億円(同230億円)、純利益は180億円(同135億円)を見込む。売上高は7年ぶりの過去最高を予想する。アメリカをはじめ、各国におけるインフレについては、「2023年春夏のオーダーがほとんどでそろったが、引き続き強いモメンタム(勢い)が出ている。購買意欲の低下も心配していたが、沈静化に向かっているのでは」と廣田社長は述べた。