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2023年春夏パリメンズ、海外有力店バイヤーの評価は? トレンド分析まとめ

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 2023年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイークが6月21~26日に開催された。ショーを行ったブランドのほとんどがリアル開催だったこともあり、世界中のバイヤーたちが久しぶりにパリに集結してコレクションを堪能した。全体のトレンドとして、ミラノ・メンズに引き続き、再びリゾート地に出かけられる喜びや、自由に人生を謳歌できる楽しみを表現した、明るく軽やかな雰囲気のコレクションが多く見られた。テーラードスタイルでも、柔らかな素材やゆるやかなシルエットでリラックスムードを演出したものが人気で、春夏らしくシースルー素材や肌見せも印象に残った。デニムはさまざまな形のものが見られ、本格的に復活している。ここでは、海外有力店のバイヤーたちが感じた23年春夏ミラノ・メンズのトレンドを紹介する。


ノードストローム(NORDSTROM)

ジアン・デレオン(Jian DeLeon)/メンズファッション&エディトリアル・ディレクター

良かったブランド:ルメール(LEMAIRE)」「クレイグ グリーン(CRAIG GREEN)」「リック・オウエンス(RICK OWENS)」「セリーヌ オム(CELINE HOMME)」「ケンゾー(KENZO)

 「ルメール」は、エレガントかつウエアラブルな春夏スタイルが際立っていただけでなく、パフォーマンスや所作、人間観察などの境界を越えたプレゼンテーションも素晴らしかった。「クレイググリーン」は引き続きカラフルなコレクションで強い印象を残し、「リック・オウエンス」と「セリーヌ オム」はそれぞれのデザイイナーらしいスタイルを通して、グラムロックを力強く再解釈。「ケンゾー」は、Nigoがいかに自身の才能を磨き続け、メゾンに新たなエネルギーをもたらしているかを示していた。

 トレンドで気になったのは、カウボーイスタイル。「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」のウエスタンブーツから着想を得たミュールは、今季のマストハブだ。全体としては、パリにエネルギーが戻ってきていることが顕著。デザイナーやバイヤーからショー会場の外にいるファッション好きのファンまでもがメンズコレの本格的な復活に興奮しているようだった。

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