「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」はこのほど、レンタルサービスと古着を販売する2次流通サービスをそれぞれイギリスとアメリカで開始した。
イギリスでは、同国を拠点にデザイナーズアイテムのレンタルサービスを提供するロタロ(ROTARO)と協業してレンタルを行う。価格は15ポンド(約2400円)からで、4〜12日間の期間で貸し出す。「トミー ヒルフィガー」2021-22年秋冬コレクションの「ロメオハント(ROMEO HUNTE)」とコラボした完売済みのアイテムや、デニムブランドの「トミー ジーンズ(TOMMY JEANS)」のアーカイブアイテムなどをそろえる。
中古衣料の販売に際しては、中古ファッションECの米スレッドアップ(THREDUP)とパートナーシップを結び、専用サイトを通じて古着を回収する。なお、メンズは「トミー ヒルフィガー」の製品のみが対象だが、ウィメンズとキッズはブランドにかかわらず受け付ける。リセール可能な物があれば、「トミー ヒルフィガー」の店頭とオンラインストアで使えるクーポンを付与するという仕組みだ。
PVHコープ(PVH CORP)傘下の「トミー ヒルフィガー」は、中古品を新品同様に補修したものなどを販売する“トミー・フォー・ライフ(Tommy For Life)”を20年に立ち上げており、今回の取り組みによって廃棄ゼロを目指す循環型ビジネスモデルをさらに促進する。25年までに主要な原材料を完全にトレーサブル(追跡可能)にすることや、もっとも購入数の多いアイテムのトップ3を循環型にシフトすることに加えて、30年までに循環型ファッションへの転換を目標に掲げている。