ファッション

「ザラ」が古着を再生したコレクション発売 スウェーデンのスタートアップ企業と連携

 「ザラ(ZARA)」は、廃棄衣料からビスコースレーヨンを再生する技術を持つスウェーデン企業リニューセル(RENEWCELL)と協業した初のカプセルコレクションを公式ECサイト上で販売中だ。

 同コレクションでは、リニューセルが開発した新素材「サーキュロース(Circulose)」を用いたカットアウトのロングドレス(税込7590円) や、透かし編みのセーター(5990円)、リブニットのセットアップ(パンツ4990円、チュニックトップス4990円)などをそろえる。すべて無染色のナチュラルカラーで企画した。

 パトリック・ランドストロム(Patrik Lundstrom)=リニューセル最高経営責任者は『ザラ』のようなグローバルブランドとのコラボレーションは、ファッション業界を変革するという私たちのビジョンに命を吹き込んでくれた。『ザラ』との協業なしにはこのような急成長はありえなかっただろう。継続的なコラボレーションの最新の成果として今回のコレクションを発表できたことをうれしく思う」とコメントした。

 同社はスウェーデン国内に新設した工場を拠点に、商業規模での生産体制を整えており、この工場では年間6万トンの原料を再生する計画だ。今年3月には日本のセルロース繊維メーカーのダイワボウレーヨンと長期的な商業パートナーシップを結び、「サーキュロース」を使用した繊維の供給量拡大を目指す。また来年には、スウェーデン国内に新たな大規模工場を新設する予定だ。今年1月には「サーキュロース」の原料となる廃棄衣料を安定的に確保するため、ヨーロッパの繊維分別業者3社と複数年の購入契約を結んだ。

ZARA x ビジネスの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。