「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、TwitterやFacebook、Instagram、そしてTikTokをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。
今回は、誰に「モテ」たいか?が変わってきたというお話。
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ソーシャルエディター浅野:美容にしてもファッションにしても、昔から“モテる”ための企画って、キラーコンテンツですよね。特にSNSなどでは顕著で、「婚活リップ」や「花嫁リップ」など、異性ウケが良いとされるナチュラル系カラーのリップが大ブームになったことも。私も昔、美容系のウェブメディアに携わっていた時は、「モテリップ」「愛されメイク」など、モテに関するコンテンツを量産していました……(笑)。今でもやっぱり“モテ”というキーワードは需要が高いのですが、最近は変化を感じています。
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他者からの評価を気にした“モテ”ではなく、自分自身を好きになるための“自分モテ”の傾向が強くなっているように感じます。自己肯定感やSELF LOVEなどの言葉もよく登場し、「自分が好きな自分になる」「自分を愛する」など、美やファッションに対するポジティブなムードが広がっています。
記者村上:「自分を愛する」ポジティブなムードの象徴として共感するのは、「クラッシィ(CLASSY.)」の今のキーフレーズ「オシャレも人生も『自分で選ぶ』」です。編集長自身も、「これまでは、ある意味“結婚するためのバイブル”」だったけれど、今は「“いい結婚”以外の選択肢があって良いし、ユーザーはその選択肢を自分で知り、選び取っていく強さを兼ね備えている」と話しています。ポジティブなムードが広がっている背景には、「他者モテ」以外の幸せが顕在化していること、だからこそ「自分モテ」な人生を歩みたいと思えるようになったこと、も影響していますよね?先日、とあるウェブメディアの企画に協力して、男性の脱毛について話をしたんです。そのメディアはおそらく、「脱毛経験者に脱毛をすすめてほしい」という意図があったんだと思いますが、私は「体毛は、好きなように捉えればいい。ただ私は、処理したら毎日がもっと快適で楽しくなっただけ」と話しました。結局、大体のことはコレなんじゃないか?と思っています(笑)。
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