「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO 以下、フェラガモ)」はこのほど、ラグジュアリーECプラットフォームのファーフェッチ(FARFETCH)とグローバルな戦略的パートナーシップを結んだ。1月に就任したマルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)最高経営責任者(CEO)が取り組む改革の一環となる今回の提携の目的は、ファーフェッチのラグジュアリー・プラットフォームでの「フェラガモ」の存在感を高め、ミレニアル世代やZ世代を引きつける購買体験を生み出すこと。ファーフェッチが提供するエンド・ツー・エンドのECソリューション「プラットフォーム・ソリューション」や、同社の小売改革事業部門である「フューチャー・リテール」のイノベーションを生かし、実店舗とオンラインリテールの相乗効果をもたらすオムニチャネル戦略を強化する。
ゴベッティCEOは5月、今後3年間で店舗の改装、テクノロジー、サプライチェーンに総額4億ユーロ(約544億円)を投資し、4~5年で収益を倍増させる計画を発表。今回のパートナーシップについては、「ファーフェッチは、ラグジュアリーファッションをけん引するデジタルプラットフォーム。『フェラガモ』のオムニチャネル改革をさらに推進するとともに、若く新しい顧客にリーチし、成長を加速させるための理想的なパートナーだ」と話す。
一方、これまでもアリババ(ALIBABA)やコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)、ニーマン マーカス(NEIMAN MARCUS)など他社との提携を積極的に進めてきたファーフェッチのジョゼ・ネヴェス(Jose Neves)会長兼CEOは、「このパートナーシップは、ラグジュアリー業界のグローバルプラットフォームとしてのファーフェッチの強みを存分に活用し、“次世代のラグジュアリーリテール”という私たちのビジョンと合致するものだ」とコメント。「『フェラガモ』の素晴らしい製品と創造性は、私たちのマーケティング力と革新的なデジタル体験と合わさることにより、オーディエンスを魅了するだろう。そして、私たちのメディア&テクノロジー・プラットフォームの能力は、『フェラガモ』のデジタルにおけるエコシステムに力をもたらす」と説明する。