コーセーは8月17日、東京・銀座のコンセプトストア、メゾンコーセー(MAISON KOSE)銀座の1階を全面改装した。最先端のメイクシュミレーター“カラーマシーン”や不要になったメイクアップ化粧品をアップサイクルして絵の具に変えそれを用いてアート体験を提供する“グリーンアトリエ”をそろえるなど、多くのビューティアトラクションを導入しコト体験を提供する。
同店は2019年12月にオープン。コーセーが展開するブランドを横断的にそろえ、自由に試して購入できるほか、最新のデジタル技術を活用したメイクシュミレーターやネイルプリンターなどを展開し、“新しい美の発見”を来店者に提供する。今回、行動制限が解除され、「お客さまが買い物やカウンセリングなどでリアルを求める傾向が高まっている」(杉﨑洋コーセーマーケティング戦略部グループマネージャー)ことから改装を実施した。
新たに導入した“カラーマシーン”は、コーセー研究所と東京工業大学渡辺研究室が共同開発した3次元の顔への高速追従プロジェクションマッピング技術を応用したメイクシュミレーターだ。体験者がアイシャドウとチーク、リップを画面上で選び、それを自分の顔に立体的に投影できる。顔の動きや表情の変化にもリアルタイムで追従するため、リアルなカラーメイク体験がかなう。アイシャドウ、チーク、リップそれぞれ20色ずつバーチャルで試すことができ、これらの色を組み合わせることで8000種類以上のルックが試せる。“カラーマシーン”で選んだスタイルは、美容スタッフが実際にタッチアップし、商品紹介までを行う。所要時間は約90分で、無料で体験できるためすでに今月分の予約は全て埋まったという。
“グリーンアトリエ”はこれまで期間限定で展開していた取り組みを常設した。不要になったメイクアップ製品から作った絵の具を展開するモーンガータとのコラボレートで、研究所が製品開発や品質管理の過程で発生した役目を終えた化粧品バルク(中身)を活用する。店舗ではアルファベット入りのメッセージカードと12カ月の季節の花のプレートを用意し、好みの色を塗ることができる。無料で体験でき、親子連れなどが楽しむ姿が見られる。
そのほか、カシオ計算機と共同開発した1本約15秒でネイルアートが完成するネイルプリンターが体験できる“ネイルドレッサー”、カメラやライトなど専門の投影機材を備え、自分自身でシャッターがきれるセルフ写真スタジオ“コーセー セルフ フォトスタジオ”、「スティーブンノル ニューヨーク(STEPHEN KNOLL NEW YORK)」「コスメデコルテ(DECORTE)」「プレディア(PREDIA)」のシャンプーやコンディショナーが試せブローまでをセットで1000円で提供する“ブローバー”などを用意している。