8月22日発売の「WWDJAPAN」は、ウィズコロナ時代のファッションシティーを特集します。まだまだ海外視察・海外出張のハードルは高いものの、この2年半でパリやニューヨークなどのファッションシティーには新しいショップ、カルチャー、なにより価値観が誕生しています。そこで特集では、春以降に出張を再開したり、現地に駐在したりの業界人に現地リポートを依頼。さらにパリとニューヨーク、ロサンゼルスについては、現地在住のライターやスタイリストに取材を依頼して、2年半の変化を追いました。
パリでは、百貨店まで参入する二次流通の細分化や、ビューティ市場で一人勝ち状態の「オー マイ クリーム(OH MY CREAM)」をリポート。ニューヨークでは、ソーホーに出店するラグジュアリー・ブランドの最新動向をまとめました。またロサンゼルスでは「フレッド・シーガル(FRED SEGAL)」と「アメリカンラグシー(AMERICAN RAG CIE)」の幹部を取材。「コミュニティー」や「カルチャー」をキーワードにコロナ時代を克服する術を聞きました。また、どの街でも盛り上がる屋外の新カルチャー、来日できないからこそ各地で人気のジャポニスムについても触れています。
今週号では、2人の偉大なデザイナーの訃報も掲載しています。「WWDJAPAN」の創刊にも携わった森英恵さんについては、昭和の時代に女性デザイナーとして活躍して、パリコレへの道を切り開いた先駆者としての一面にフォーカス。三宅一生さんについては、合繊や最新のテクノロジーを駆使して新しいものを生み出したモノづくりと、「CFCL」の高橋悠介さん、「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」の黒河内真衣子さん、「ソマルタ(SOMARTA)」の廣川玉枝さんを輩出した後身の育成についても触れています。
百貨店が注力する外商については、取り巻く環境などのマクロから、富裕層アテンドに東奔西走する担当者などのミクロまで、視点の双方でリポートしました。かつては「呉服」「宝飾」「美術」の頭文字をとった「ごほうび」が外商の主たる商材とされていましたが、最近は異変が!?そこで「WWDJAPAN」は新しい主力商材を、やっぱりその頭文字をとって「ほうびどき」と名付けました。「宝飾」と「美術」と、もう一つは!?各百貨店が「どき」に対して、どんな取り組みを進め、どんな手応えを掴んでいるか、ご一読ください。また海外に富裕層をアテンドする外商部員の3種の神器とは?私物を拝見しました。
ファッションパトロールは、AI(人工知能)と鑑定士による、レアスニーカーの真偽の鑑定を紹介します。AIは、どうやってスニーカーの真偽を確認するの?そして、その精度は?鑑定士には、個人間の取り引きをするときに気をつけたい、真偽を見抜くいくつかのポイントについて伺いました。正規品と同じ工場で作られる“S級のニセモノ(そんなスニーカーがあるなんて!!)”を見分けるのは、私たちにはなかなか難しいけれど、プロは細か〜くチェックしているそう。インタビューを読めば、彼らの努力の一端も垣間見えるでしょう。
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