オンワード樫山は2023年春に、ECを主軸とする「ネイヴ(NAVE)」を立ち上げる。トータルプロデューサーを務めるのは、同社の「アンクレイヴ(UNCRAVE)」もプロデュースする宮井雅史で、スタイリストの福田亜矢子、斉藤くみがディレクターを務める。ファッションを軸に、ビューティ、フードアイテムなどの販売も順次計画する。10月25日にブランドデビューの展示会と合わせてランウエイショーを行う。
宮井、福田、斉藤の3人はクロスプラスのEC主軸ブランド「ノーク(N.O.R.C)」を手掛けていたチーム。「ノーク」とは22年春夏で契約終了していた。
「ネイヴ」は23年春からECモールの「オンワード・クローゼット(ONWARD CROSSET)」で販売するほか、シーズンごとにポップアップイベントも開催。福田がトレンド型リアルクローズラインの“ネイヴ”、斉藤が今の時代に合わせたベーシックラインの“リネイヴ”を手掛け、他ブランドやアーティスト、カルチャーなどとのコラボは“バイネイヴ”ラインとして打ち出す。プレデビューイベントとして、11月下旬から12月にかけて、冬物と梅春物のコラボレーション商品で構成するポップアップも実施予定という。
30〜40代ウィメンズマーケットの“ヒット請負人”的存在の宮井は、2000年代にオンワード樫山でレディース商品開発室長を務め、ゼイヴェル(後のブランディング)に移ってからは上陸した米西海岸発の「キットソン(KITSON)」のプロデューサーとしてセレブカジュアルブームをけん引。その後はフラッシュセールサイトで企画制作を手掛けるなどしていた。