コーセーのハイプレステージブランド「コスメデコルテ」の勢いが止まらない。昨年9月に刷新した主力製品の美容液“リポソームアドバンストリペアセラム”は国内の累計販売個数が75万個を突破(2022年6月末時点)し、今年の上半期も各カテゴリーでヒットアイテムを創出。新客の大幅な増加が追い風となり、5〜7月の売り上げは前年同期比2ケタ増をマークした。
昨年9月に発売した“リポソーム アドバンスト リペアセラム”を筆頭に、2月に店舗展開した新スキンケアライン“イドラクラリティ”、4月ローンチのリキッドファンデーション“ゼン ウェア フルイド”など、ヒット商品は枚挙にいとまがない。新客の獲得にも貢献し、総顧客の半数近くを新客が占める店舗もあった。客層にも変化が見られ、コア客層の30〜40代は来店や電話注文を含め引き続き維持しているが、直近3年で20代以下の構成比が10ポイン ト以上と上昇。若年層の新客が拡大している。
東啓司セレクティブブランド事業部グループマネージャーは「特に“イドラクラリティ”はそれぞれが洗練されており、インテリアになじむようなデザインや香りといった付加価値が若いお客さまの心をつかんでいる。これまでドラッグストアやバラエティーストアで購入されていたお客さまが本格的なスキンケアを求めて、デパコスへのエントリーとして支持を集めている。各カテゴリーでブランドの“顔”となる代表アイテムがあるのも強みだ」と分析する。“リポソーム アドバンスト リペアセラム”もこれまでのリピート客に加え、1万円以下で試せるサイズ展開のバリーエーションを増やしたことが奏功し、購入層の裾野を広げている。
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