9月3、4日の日本公演のため来日した歌手のレディー・ガガ(Lady Gaga)。約8年ぶりの来日公演で、チケットも発売後、即完売した。アカデミー賞(ACADEMY AWARDS)受賞の歌手、俳優でありながら、常に話題を呼ぶ唯一無二のファッションアイコンでもある。2009年から10年以上、ガガのファッションスタイリストとクリエイティブディレクターを務めているのは、日本人の母とイタリア人の父を持ち、静岡県出身のニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)。そんな日本との関わりも深い、ガガのファッション遍歴をおさらいしてみよう。
1
/
9
2010年グラミー賞で着用した「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」の“天体”ドレス CBS VIA GETTY IMAGES ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
10年のMTVビデオ・ミュージック・アワードで着用した“肉ドレス” PA IMAGES VIA GETTY IMAGES ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
11年のパフォーマンスの際の衣装。“卵”で登場しステージ上で“孵化”した CORBIS VIA GETTY IMAGES ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
11年に着用した「ミュグレー」のドレス FAIRCHILD ARCHIVE / PENSKE MEDIA ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
14年のアカデミー賞で着用した「ヴェルサーチェ」のドレス FAIRCHILD ARCHIVE / PENSKE MEDIA ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
14年、エミー賞で着用した「ブランドン マックスウェル」のドレス ROB LATOUR / VARIETY ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
16年のゴールデン・グローブ賞で着用した「ヴェルサーチェ」のドレス GETTY IMAGES ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
16年のメットガラには「ヴェルサーチェ」で登場 MICHAEL BUCKNER / WWD ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
16年のアメリカン・ミュージック・アワードで着用した「ブランドン マックスウェル」 MICHAEL BUCKNER / VARIETY ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
ゼロ年代後半に歌手として台頭してから、奇抜でユニークなルック、レッドカーペットのクラシックルックの2つのスタイルで知られているガガ。特にデビュー初期は、キッチュでとにかく目立つコスチューム的なルックが多かった。代表的なルックといえば、10年グラミー賞での「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE) 」の“天体”ドレスや、“卵”で登場しステージ上で“孵化”した11年のパフォーマンスの衣装などだろう。忘れてならないのは、伝説の“肉ドレス”だ。10年のMTVビデオ・ミュージック・アワード(MTV VIDEO MUSIC AWARDS)で着用し、賛否両論を呼んだが、12年近く経った今も語り継がれているルックだ。
1
/
10
19年のゴールデン・グローブ賞で着用した「ヴァレンティノ」のドレス WIREIMAGE, ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
18年のベネチア国際映画祭で着用した「ヴァレンティノ」のドレス MONDADORI VIA GETTY IMAGES ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
18年のトロント国際映画祭で着用した「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」 GETTY IMAGES ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
18年、エル・ウーマン・イン・ハリウッド・アワードで「マーク ジェイコブス」を着用 CHELSEA LAUREN / WWD ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
18年、ガヴァナーズ賞では「ヴァレンティノ」を着用 MICHAEL BUCKNER / VARIETY ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
「ラルフ ローレン」を着用した2019年のガガ LEXIE MORELAND / WWD ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
19年、全米映画俳優組合賞で着用した「ディオール」のドレス STEWART COOK / VARIETY ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
19年のグラミー賞では、「セリーヌ」を着用 GETTY IMAGES ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
19年のアカデミー賞で着用した「アレキサンダー・マックイーン」 GETTY IMAGES ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
19年のメットガラで着用した「ブランドン マックスウェル」 MICHAEL BUCKNER / VARIETY ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
徐々に俳優としての道を進み始めてからは、古き良きハリウッドをほうふつとさせる華やかでクラシックなスタイルに変化した。映画「アリー/スター誕生(A Star Is Born)」のイベントでは、ガガらしさを加えた“ハリウッドグラマー”なルックをいくつか披露した。ゴールデン・グローブ賞(GOLDEN GLOBES)で着用した「ヴァレンティノ(VALENTINO) 」のスミレ色のボールガウンは、1954年公開の原作「スタア誕生(A Star Is Born)」でジュディ・ガーランド(Judy Garland)が着ていたドレスへのオマージュだった。アカデミー賞では、「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN) 」の黒のカスタムドレスを「ティファニー(TIFFANY & CO.)」の128カラットのイエローダイヤモンドとコーディネート。この歴史的に重要なダイアモンドを身につけ、公の場に登場した女性は数人しかいないという。
1
/
6
21年、ロンドンでの「ハウス・オブ・グッチ」のプルミエール試写会では「グッチ」を着用して登場 WIREIMAGE ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
「スキャパレリ」を着用した21年のガガ MICHAEL BUCKNER FOR VARIETY ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
ミラノでの「ハウス・オブ・グッチ」のプルミエール試写会では「ヴェルサーチェ」を着用して登場 MONDADORI PORTFOLIO VIA GETTY IM ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
22年、英国アカデミー賞では「ラルフ ローレン」を着用 WIREIMAGE ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
22年、放送映画批評家協会賞では「グッチ」を着用 FILMMAGIC ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
22年グラミー賞では「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」を着用 GETTY IMAGES FOR THE RECORDING A ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
今年1月に公開された映画「ハウス・オブ・グッチ(House of Gucci)」のプレスツアーでは、今までよりもエッジの効いたスタイルを見せた。「ヴェルサーチェ(VERSACE) 」「グッチ(GUCCI) 」「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI) 」などイタリアンブランドでそろえた。ロンドンでのプルミエール試写会では、「グッチ」の22年春夏コレクションから、深いパープルのシルクシフォンのドレスを着用した。
1
/
3
ワールドツアー「ザ・クロマティカ・ボール」で着用した衣装の1つ。「クリスチャン・ド・メディチ」のヘッドピースと「デッド・ロータス・クチュール」のボディースーツを着用した(「デッド・ロータス・クチュール」公式インスタグラムより)
妹のナタリー・ジャーマノッタのゴールドがデザインした巨大ガウン(ニコラ・フォルミケッティの公式インスタグラムより)
22年9月、日本滞在中に「カンサイ ヤマモト」を着用したレディー・ガガ(レディー・ガガの公式インスタグラムより)
ワールドツアー「ザ・クロマティカ・ボール(THE CHROMATICA BALL)」で、8年ぶりの来日公演を終えたガガ。同公演でも期待に負けない、エキセントリックな衣装を披露した。昆虫のような触覚のマスクと紫のボディスーツを合わせた”悪役”ルックやファッションデザイナーでもある妹のナタリー・ジャーマノッタ(Natali Germanotta)のゴールドの巨大ガウンなど、奇抜なスタイルはまだまだ健在だ。来日中に更新したインスタグラムでは「カンサイ ヤマモト(KANSAI YAMAMOTO)」の華やかなフローラルのシャツとパンツを着用した。
ガガは、19年の映画「ジョーカー(Joker)」の続編「Joker: Folie a Deux(原題、ジョーカー:フォリアドゥ)」に出演することが正式に発表されている。公開は24年とまだ先だが、彼女がどのようなファッションをするのか今から楽しみだ。