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西武池袋本店、婦人雑貨フロアに「アート」 若者の取り込み狙う

 西武池袋本店は、若年層をターゲットにしたアートと雑貨の売り場「アートカプセル」を2階婦人雑貨売り場に7日オープンする。同店は美術カテゴリーの売り上げが2022年2月期に過去最高となり、特に現代アートは前期比3倍と大きく伸張した。「アートカプセル」は20代の若手社員が中心となり運営・企画することで、アートの興味を持つ同世代の若者の取り込みを図る。

 売り場面積は63平方メートル。こけら落としは男女ユニット「モータス(MOTAS.)」のアート展で、折れ曲がった中指がモチーフのキャラクター「ブライ」をアクリルで描いたポップでユニークな世界観。売り場の周囲には婦人靴やハンドバッグ、アクセサリーブランドがショップを構える。「今後はアーティストとコラボした雑貨など話題性のある商品も売り場から発信していきたい」と担当の筧柚子さん。

 彼女ら若手社員がSNSで情報収集したり、個展に足を運んだりして、共感・発掘した作家にアプローチする。今後は水中写真家の鍵井靖章さんらのグループ展(9月28日〜10月11日)や、さまざまな壁をモチーフにデザインするバッグデザイナー・カガリユウスケの企画展(10月12日〜11月1日)を予定。従来の百貨店美術にとらわれない自由な企画を展開する。

 西武池袋本店は24年2月期末にかけて、次世代顧客の獲得を重点に置いた全館規模の改装を行う。2階婦人雑貨売り場では、ハンドバッグや婦人靴に比重が偏ったフロア設計の見直しを進めている。これらの売り場の一部を移設・閉鎖する代わり、「アートカプセル」のほかにもプレステージブランドや化粧品など集客力の高い売り場を導入(いずれも10月オープン予定)し、フロアの活性化を図る。

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