ウィメンズのコレクションサーキットのスタートに先駆け、2023年春夏コレクションを披露するブランドが増えている。6月のパリメンズでは、「ケンゾー(KENZO)」や「ルメール(LEMAIRE)」「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」などがいつも通り男女合同ショーで発表したほか、「マリーン セル(MARINE SERRE)」もウィメンズから発表時期を移した。ここでは、7月のオートクチュール・ファッション・ウイークに合わせてプレタポルテのショーを行った「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」や「アライア(ALAIA)など4ブランドをリポートする。(この記事はWWDジャパン2022年8月29日号からの抜粋に加筆をしています)
PACO RABANNE
未知なる未来に向かう女性の力強さと官能性
今季は、女性の力強さと官能性を探求。金属パイプと格子で組まれたランウエイを舞台に、アンダーグラウンド感漂うコレクションを披露した。フェティッシュなラテックスは繊細なレースを組み合わせて、スリップドレスやショーツに。シルバーのチェーンやアイレット、スタッズをはじめ、レザーのハーネスやアクセサリー、ダメージ加工のニットがグランジやパンクのムードを強調する。アイコニックなチェーンメイル(鎖かたびら)や小さなパーツをつないで作るアッサンブラージュのアイテムは裾がフリンジ状になり、ゴツいブーツを履いたモデルのウォーキングに合わせて揺れる。混沌を極める世界の中で未知なる未来へと向かうためにまとう、現代の“よろい”のようだ。
ALAIA
“制御”と“解放”が生む緊張感をドラマチックに表現
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