ファッション

イニエスタがブランドを日本の新興企業と立ち上げたワケ

 プロサッカー選手のアンドレス・イニエスタは、新ブランド「キャピテン(CAPITTEN)」をスタートする。FCバルセロナやスペイン代表、日本ではヴィッセル神戸のキャプテンを務めるなど、世界屈指の名サッカー選手の一人だが、オリジナルのフットボールブランドを立ち上げるのは世界初。イニエスタが、フットウエアクリエイターの井上晋平氏とともに監修したサッカースパイクを筆頭に、アパレルウエアなども展開する。同ブランドの運営は、三崎商事の再建スポンサーであるアパレルReSTARTファンドが出資して新設したキャピテン社が行ない、キャピテンの社長にもアパレルReSTARTファンドの高橋浩二社長が就任する。

 ブランドを立ち上げるパートナーに大手ブランドではなく、新興企業のアパレルReSTARTファンドを選んだ理由を、イニエスタは「ブランド名にも入れた日本語の『エン=縁』を大事にしたかった。思いもかけず日本に来ることになったが、すでに家族とともに5年を過ごしており、すでに日本は私にとってもかけがえのない大事な場所になっている。ブランドを作るときにもそうしたことを重視した」という。スパイクに込めた思いに関しても「スパイクは最も重要なツールの一つ。ブランドやこのスパイクは、私がプロを辞めた後にも続いていくもの。これまでのサッカー人生の多くの経験を開発に生かした」。なお、サッカースパイクはイニエスタ選手が試合で使用するシグネチャーモデルではなく、高校生やジュニア選手などをターゲットにしている。

 9月8日から888足限定で、イニエスタ選手のサイン入りの限定版を8万円(税別、以下同)で販売を開始するほか、順次フラッグシップモデル(2万6500円)、ジュニアモデル1万円などの販売も行う。スポーツTシャツやアウターなどもラインナップしており、スポーツTシャツが4000〜6000円、トラックスーツなどのトップスが8000〜1万2000円になる。10月上旬には神戸・三宮エリアに路面店も出店予定だ。

 アパレルReSTARTファンドは、税理士の倉本大樹氏が設立したReSTARTグループの傘下企業で、これまでに神戸のハヴァナイストリップや8月に民事再生法を申請した名門インポーターの三崎商事の再建スポンサーになっている。

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