東京・青山の靴磨き店「ブリフトアッシュ(BRIFT H)」はこのほど、靴底を全て交換する“オールソール”(の一部)を客前で見せるサービスを開始した。価格はラバーソールが1万7600円〜(税込、以下同)、レザーソールが2万3100円〜。
「ブリフトアッシュ」の兄弟店である、大塚の靴修理店「メイクセンス(MAKE SENSE)」の幸前(こうまえ)智彦店長が「ブリフトアッシュ」のカウンターに立ち、一つずつ部材を外していく“バラシ”の工程を解説付きで見せる。“バラシ”後の作業は預かって行い、取り外した部材は納品時に別途額装してプレゼントする。
靴の修理は通常、一般客が見ることのない作業だ。それを見せることについて、「ブリフトアッシュ」と「メイクセンス」両店舗を運営するBOOT BLACK JAPANの社長で、“靴磨き世界チャンピオン”である長谷川裕也は、「靴がどのように作られているかを逆再生的に体験でき、ブランドごとの靴へのアプローチの違いも発見できる。“オールソール”は、靴の一生の中で数回あるかないかの一大イベントだ。目の前で自身の靴が施術される姿を見て、いっそう愛着を持ってもらえたら」と話す。また、「当社の目標は靴磨き職人、靴修理職人の地位向上。今回の試みが、靴修理の価値を変える良いきっかけになればと思う」と続けた。
「ブリフトアッシュ」では今後、毎月第2日曜日に同サービスを実施する。
長谷川社長は、2017年にロンドンで行われた「ワールド チャンピオンシップ オブ シューシャイニング」で優勝。19年には、伊勢丹新宿本店で実施された「シューシャイニング チャンピオン オブ チャンピオンズ」第1回大会でも優勝した、靴磨き界をけん引する存在。