欧米企業の経営陣は莫大な報酬を受け取っていることが多く、ファッション&ビューティ業界も例外ではない。コロナ禍の外出規制措置なども緩和されていることから、業績が大幅に回復したブランドは多数あり、最高経営責任者(CEO)らの報酬も上昇している。一方で、一般的な従業員の給与水準はそれほど上がっておらず、企業トップとの差は広がるばかりだ。ここでは、米「WWD」の調査によるアパレルやビューティ、小売業界を代表する企業を対象とした2021年度の高額所得者リストと、米シンクタンクなどによる分析をまとめた。(この記事はWWDジャパン2022年9月5日号からの抜粋です)
米シンクタンク、インスティチュート・フォー・ポリシースタディーズ(Institute for Policy Studies以下、IPC)による米国の上場企業300社を対象とした調査によれば、21年におけるCEOの平均的な報酬額は1060万ドル(約14億円)と前年から250万ドル(約3億4500万円)増加した。これに対し、一般的な従業員の平均給与は前年からおよそ3500ドル(約48万円)上がったものの、2万3900ドル(約329万円)にとどまっている。
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