そごう横浜店1階化粧品売り場「ビューティーサロン」が若年層獲得に力を入れている。リアルではメイク会や講座などの体験型イベント、デジタルではインスタグラムを使った発信と、両輪を回すことで徐々にファンがつき始めた。既存顧客にはプレステージブランドの百貨店らしい上質な製品とおもてなしの接客への支持が高い。フレグランスの販売に特化した「メゾン クリスチャン ディオール」のオープンが9月下旬に控える。(この記事は「WWDJAPAN」9月26日号からの転載です)
テスターにかけていたビニールシートは昨年後半以降から順次取り払い、今年春からは接客の時間や距離の制限を設けた上で美容部員によるタッチアップを実施している。「ネットで得られる知識をベースにしながら、最終的には“体験”を通じて自分に本当に合う化粧品に出合いたいというニーズが強い」と村田陽子・販売部 営業Ⅰ部 化粧品・美容担当課長。四季ごとに実施している催事「ビューティーウィークス」(8月16日〜9月5日)では、「ジバンシイ」「シセイドウ」「ルナソル」「RMK」「ローラ メルシエ」など各ブランドの専属のメイクアップアーティストを招き、この秋に薦めるポイントメイクやベースメイクの手法を実演するメイクアップショーを実施した。「若年層には測定コンテンツの反応が特にいい」。1階のコンサルティングスペース「メイクアップステーション」や4階婦人服の「コーディネートステーション」では、パーソナルカラー診断や肌解析を通じたファッションやメイクのアドバイス会が好評だった。今後はクリスマスコフレ商戦の本格化に合わせ、さらに測定・体験コンテンツを拡充していく方針だ。
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