オンワードパーソナルスタイルのスーツを主軸とするオーダーメイドブランド「カシヤマ(KASHIYAMA)」は、英高級紳士服「ヘンリープール(HENRY POOLE)」のオーダー商品の展開を、都心8店舗で10月1日からスタートする。
商品価格帯はオーダースーツが27万5000円〜、オーダージャケットが17万6000円〜、オーダースラックスが9万9000円〜、オーダーコートが33万円〜。展開店舗は札幌店、銀座6丁目店、銀座ベルビア館店、虎ノ門ヒルズ店、自由が丘店、名古屋栄店、大阪本町店、福岡天神店。それぞれの店舗には、専任の採寸スタッフを配置する。「ヘンリープール」は英ロンドンのサヴィル・ロウに本店を構え、同国の王侯貴族にも愛用されてきたブランド。日本国内では2014年からオンワード樫山が展開している。
新型コロナ禍でスーツの購買そのものは目減りしているものの、「少ない着用シーンのために高品質なスーツを購入する方が増えている」と同社。「五大陸」など同社グループの紳士服ブランドでは、客一人あたりのスーツの平均購入単価はコロナ禍以前から1万円弱上昇しているという。
「カシヤマ」は生産工程に最新のデジタル技術を導入することで、オーダースーツの納期は採寸から最短で1週間、価格は最安で3万円台を実現している。これまで「手軽」「値ごろ」を武器としてきたが、スーツへの投資や関心の高まりを背景に、最高級品の購買につなげる狙いだ。