資生堂は9月28日、連結子会社であるEMEA(欧州、中東、アフリカ)地域本社のシセイドウ ヨーロッパ(Shiseido Europe S.A.)を通じて、英スキンケアブランド「ガリネー(GALLINEE)」を買収した。取引額は非公表。同ブランドの特徴である皮膚上の細菌に注目したマイクロバイオームに関心を持つ新たな顧客層の獲得および、ヨーロッパイノベーションセンターを中心に同社の研究機関でマイクロバイオームの研究を加速するなど、“スキンビューティー”領域のさらなる強化につなげる。
「ガリネー」は2014年に誕生。世界的なマイクロバイオーム研究の第一人者であるマリー・ドラゴ(Marie Drago)薬学博士が立ち上げ、皮膚上のマイクロバイオームの環境を整えるスキンケア、ボディーケア、ヘアケア、サプリメント、オーラルケアの全17品種を展開する。価格帯は12〜103ドル(約1700〜1万4800円)。イギリスとフランスを中心に販売している。
なお、ブランド創始者のドラゴ博士は、資生堂グループEMEAのフランク・マリリー(Franck Marilly)社長兼最高経営責任者(CEO)のもと、EMEA地域本社のチームとともに引き続きブランドをリードする。
近年では、外部環境からの保護など皮膚や健康にとって重要な役割を果たすマイクロバイオームに着目したスキンケアが欧州を中心に注目を集め、今後大きな成長が見込まれている。