パリコレ4日目は、波乱の日だった。
「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」は、英雑誌「デイズド(DAZED)」の編集長も務めるスタイリストのイブラヒム・カマラ(Ibrahim Kamara)がアート&イメージディレクターに就任して初となるコレクションを発表した。カマラは「デイズド」で、ジェンダーやアイデンティティー、多様なカルチャーへの背景知識などを持って、独自の視点でハイファッションを考察してきた人物。初めて手掛けた「デイズド」の特集は、イギリスの国民保健サービス制度に着目し、ワクチン接種の推進とそれによって大きな変化を生んだ功績を讃えるものだったという。
そんなカマラ・ディレクターによる「オフ-ホワイト」はファッションショーを、顕在化する社会問題を提起し、自らのメッセージを投げ掛け、議論や対話を促し、より良い社会を作る契機の1つとして利用していくようだ。確かに、今回のショーの翌日には42歳の誕生日を迎えるはずだったヴァージル ・アブロー(Virgil Abloh)も、同様に社会問題を投げかけてきた。
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