「ミズノ(MIZUNO)」は、環境負荷を低減しながら、高機能を持つランニングシューズのシリーズ“ウエーブ ネオ コレクション(WAVE NEO COLLECTION)”を発売した。販売目標は世界で5万足、国内で3000足だ。リサイクルポリエステルや藻類を含む植物由来材料などを使用し、従来のシューズに比べて製作過程におけるCO2排出量を10〜20%削減する。アッパーは無染色のニット素材を使い、水資源の保全にも取り組む。
発売したシューズは、“ウエーブネオ ウインド(WAVE NEO WIND以下、ウインド)”と“ウエーブネオ ウルトラ(WAVE NEO ULTRA以下、ウルトラ)”の2種類。価格はいずれも2万2000円(税込)だ。“ウインド”はランニング初心者から上級者までがターゲットで、ミッドソールにはめ込む波形のプレート“ミズノウエーブ”と、高反発ソール素材“ミズノエナジー”を組み合わせてクッション性と安定性を両立させた。アウトソールには軽量性とグリップ性に優れた“G3ソール”を採用し、推進力をもたらす“ウエーブプレート”には、ひまし油を原料とする植物由来の素材を用いている。
“ウルトラ”は、やわらかな走り心地を求めるファンランナーに向けたシューズ。“ウインド”と同じくクッション素材“ミズノエナジー”を使い、スタンダードタイプの“ミズノ エナジー”のほか、軽量タイプの“ミズノ エナジー ライト”と最も反発性が高い“ミズノ エナジー コア”の3タイプを組み合わせて、かかとを39mmまで厚くして弾むような走り心地を目指した。“ランバードマーク”を小さくあしらったミニマルなデザインも特徴だ。
同コレクションでは、店舗への配送や廃棄に至るまで、ライフサイクルにおけるCO2総排出量のオフセットを目標に、米国森林基金(National Forest Foundation)に依頼して森林再生活動も行う。すでにジョージア州近郊のチャタフーチに約10万本の松の木を植えており、今後90年にわたって大気中のCO2を吸収し続ける。これは今回販売する5万足分の CO2に相当する。