デザイナーのハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)は、ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)のゲストデザイナーとして、来年1月に2023年春夏オートクチュール・コレクションを披露する。
ゴルチエは20年1月に、20年春夏オートクチュール・コレクションのショーが「私の最後のものとなる」と発表。同年3月、今後はゲストデザイナーを招いてオートクチュールを披露することを明らかにした。これまで「サカイ(SACAI)」の阿部千登勢デザイナー、「ディーゼル(DIESEL)」および「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」のクリエイティブ・ディレクターを務めるグレン・マーティンス(Glenn Martens)、「バルマン(BALMAIN)」のオリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)=クリエイティブ・ディレクターを迎えており、今回で4回目。
ゴルチエは、「以前からハイダーの作品を敬愛しており、特にテーラリングが素晴らしい。卓越したクチュール・コレクションとなることは間違いなく、その出来上がりが待ちきれない」と語った。
アッカーマンは、「ジャンポール・ゴルチエの存在を抜きにファッションを語ることはできないし、その先進性やアバンギャルドさに心からの敬意を抱いている。クチュールを手掛けることは私の昔からの夢であり、それをジャンポールのゲストとして行えるのは信じられないほど名誉なことだ」と述べた。
アッカーマンは1971年コロンビア生まれ。著名デザイナーを数多く輩出してきたベルギーの名門校、アントワープ王立芸術アカデミー(Royal Academy of Fine Arts Antwerp)で学んだ後、2001年に自身のブランド「ハイダー アッカーマン(HAIDER ACKERMANN)」を立ち上げた。20-21年秋冬シーズンまでコレクションを発表し、21年2月にはベルギー発のウィメンズウエアブランド「メゾン ウレンス(MAISON ULLENS)」のクリエイティブ・コンサルタントに就任。また、16年から18年には「ベルルッティ(BERLUTI)」のクリエイティブ・ディレクターも務めていた。シャープなシルエットや美しいドレープ使いに定評があり、最近では俳優のティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)やティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)がイベントなどに登場する際、アッカーマンによるカスタムメイドの衣装を着用していることでも話題となっている。