「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、TwitterやFacebook、Instagram、そしてTikTokをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。
ソーシャルエディター浅野:先日「WWDJAPAN」でも特集を組んだ「シーイン(SHEIN)」が、オリジナルコスメライン「シーグラム(SHEGLAM)」の日本販売を開始したことが話題になっています。海外ではすでに販売しており、TikTokを中心に製品をレビューする動画がバズっていたこともあり、日本のコスメ好きユーザー達にとって待望の販売開始です。製品は400~1500円とかなりプチプラ。日本でいうと「キャンメイク(CANMAKE)」などと近い価格帯です。製品数も豊富で、カラーメイク、ベースメイク、ツールまで幅広く取り扱います。私もさっそく購入して使ってみたのですが、しっかりとしたパッケージで使用感も申し分なし。海外のコントゥア強めのメイクはもちろん、日本人好みのナチュラルなメイクにも使用できる発色やテクスチャーのバランスに唸りました。さらに、製造過程で動物実験を行わない「クルエルティーフリー」も保証しており、グローバル展開に対応したブランド設計にも注目しています。
記者横山:「シーイン」は毎日サイト上に新作を約6000点をアップし、常時数十万点を販売していると言われており、とにかく商品量が半端ない。婦人服が中心でありつつも、シューズ、バッグ、ピアスやネックレス、サングラスなどのアクセサリー、ペット用品、子ども服、紳士服、インテリア、さらにはちょっとした家電まで商品のラインアップは実はかなり幅広い。コスメ拡充は、ある種必然でもあり、必須でもあったというべきでしょう。特にアクセの場合は100円を切るものもあったりしていて、明らかに併せ買いが多い印象です。服と一緒に購入する女性は多いでしょうね。アパレルとの違いで一点気になっているのですが、「クルエルティーフリー」を保証しているということですが、コスメは肌に直接触れるということもあって、そこら辺はどうなんでしょう?
> 売上高はユニクロ超え!?謎多き「SHEIN」に迫る!【前編】
> 「シーイン」トップス、ボトムス、雑貨の売れ筋TOP3は? 今後の予測も公開
浅野:リップやチークなどは500~700円で、まさに買い合せにちょうどいい価格設定だと思いました。さらに「もし色が合わなくても諦めがつく」絶妙な価格なので、ECでの購入のハードルも下がります。品質についてですが、プチプラコスメでも品質が良いのはもはや当たり前。“安かろう悪かろう”では無くなっています。しかし、肌に使うものなので、海外製のコスメに懐疑的な人も少なくありません。「シーグラム」は化粧品安全規制の認証などを複数取得しており安全性や品質へこだわりの発信を積極的に行なうなど、しっかり対策している印象です。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。