ファッション

ベラ・ハディッドの“スプレードレス”が大バズり 「コペルニ」2023年春夏コレクション

 「コペルニ(COPERNI)」は9月30日、2023年春夏コレクションのショーを開催した。フィナーレには、モデルのベラ・ハディッド(Bella Hadid)が登場。その場で体に吹き付けられた白いドレスをまとってランウエイを歩き、大きな話題を呼んだ。

 この革新的な技術は、マネル・トレス(Manel Torres)博士が2003年に設立したファブリカン(FABRICAN)が開発。繊維素材が混ぜられた溶液をスプレーで何らかの表面に吹き付けると即座に乾燥し、不織布の層を作り出すという。今回のショーでは、トレス博士らが下着姿のベラに約8分間にわたってこれを吹き付けて白いドレスを作り、乾いたところでアシスタントがドレスの縁などをカットして仕上げた。

 トレス博士によれば、混ぜる繊維素材や溶液の種類、吹き付け方などによってテクスチャーを変えられるほか、作成した衣服を洗濯することも可能だという。同氏はロンドンにある国立大学ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)で化学工学とファッションデザインを学んでおり、この新技術をファッションのほか、ヘルスケア、自動車、梱包資材などへの応用も検討していると語った。

 まるで手品か魔法のような今回のショーの光景は、ソーシャルメディアでも大きな話題となった。データテクノロジー企業ローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)によれば、ショーの開催後48時間でのメディアインパクトバリューは2630万ドル(約37億円)に上り、「ファッションがポップカルチャーになった瞬間」だと評している。

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