【追記:10月13日】ユークス ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP以下、YNAP)は、10月10日付で日本のジェネラル・マネージャーにフィリップ・ラリュー(Philippe Larrieu)が就任したことを発表した。同氏はシャネル(CHANEL)やロレアル(L'OREAL)などで要職を歴任した後、クラランス(CLARINS)にて日本の代表取締役社長を務めた。YNAPでは、傘下のEC「ネッタポルテ」「ミスターポーター(MR. PORTER)」「アウトネット(THE OUTNET)」「ユークス」の日本における事業運営を統括する。
ラグジュアリーEC大手のユークス ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP以下、YNAP)は、ジョフロワ・レフェーヴル(Geoffroy Lefebvre)最高経営責任者(CEO)が退任することを発表した。後任は、YNAPが運営するEC「ネッタポルテ」「ミスターポーター(MR. PORTER)」「アウトネット(THE OUTNET)」のアリソン・ローニス(Alison Loehnis)社長が暫定的に務める。10月31日付で就任する。
YNAPは、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)の子会社だったネッタポルテが2015年にユークス グループと合併して誕生。リシュモンは株式の49%を保有していたが、18年に残りの株式を買い付けて完全子会社化した。
レフェーヴルCEOは、経営コンサルティング大手マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKINSEY & CO.)を経て、11年にリシュモンに入社。傘下ブランドである「ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」の副CEOや「ボーム&メルシエ(BAUME&MERCIER)」のCEOを務めた。19年にはリシュモンのデジタル担当役員に、21年1月にYNAPのCEOに就任した。なお、今回の退任はリシュモンを離れて起業家としての道を進むためだという。
ローニス新暫定CEOは、07年にセールス&マーケティング部門バイス・プレジデントとしてネッタポルテに入社。11年に同社のCEOに就任し、15年にYNAPが誕生した際に傘下EC3社の社長となった。リシュモンは今年8月、YNAPの株式の47.5%を高級ECのファーフェッチ(FARFETCH)に、3.2%をドバイの投資会社シンフォニー・グローバル(SYMPHONY GLOBAL)に売却すると発表しているが、同氏はこの取り引きが完了する23年末ごろまでYNAPの暫定CEOを務める予定。その後は外部から新たなCEOを起用する。
ジェローム・ランバート(Jerome Lambert)=リシュモンCEOは、「ジョフロワは素晴らしいリーダーシップを発揮し、リシュモンの成長に貢献してくれた。グループを代表し、今後のさらなる活躍を願っている。暫定CEOに就任するアリソンにも心から感謝している。情熱的なリーダーとして、新章を迎えるYNAPを率いてくれるものと確信している」と語った。